【音楽観】凄い!なんてすぐに見慣れてしまう
「凄い!」という出オチ
人それぞれに「音楽観」があると思います。
その人が考える「いい音楽の条件」とか「ミュージシャンの理想像」とか。
決して、正しいとか間違ってるとかじゃない。
個人の考えだから、押し付けるものでもないし、否定される筋合いもない。
…というのを大前提に。
生意気なこと言えるような音楽人生ではないですが、それでも自分なりの音楽観というのがあるんです。
今日はライブハウスで歌ってる人を観ていて、ちょくちょく思っていたこと。
一概に言えませんが、わかりやすく伝えたいので「演奏技術」という観点でお話させていただきます。
あなたは好きなミュージシャンに釘付けになるとき、
「すげーギター上手い!」
「めっちゃ歌うま!」
そんなことを気にするでしょうか?
僕は、自分の好きなミュージシャンを見ても「すげーテクニックだ!」なんて思ったことはあまりないです。
もちろん、凄いんですよ?
でも、技術云々と「好き嫌い」はあまり関係ない気がします。
アマチュアのライブステージ。
最近はあまりライブハウスで生観覧しなくなりましたが、自分がライブ活動している頃はライバル心をメラメラ燃やしながら他人のステージを観ていました。
そんなに数多くのライブハウスに出入りしていたわけじゃないので、お店のカラー(出演者の志向とでも言いましょうか)や、企画イベントによっても様々なステージがたくさんあることは承知の上で話します。
「凄い!」という技術的パフォーマンスは、10分もすれば見慣れてしまいます。
「ああ、こういう演奏をするミュージシャンなのねー」
それだけです。
めちゃくちゃ上手いはずなのに、お客さんは飽きちゃったりします💧
凄いテクニックで繰り広げられているライブで、お客さんが下向いて寝てることも普通にあります。
ちなみに
自分は歌を作るしギターも弾くので、ギターや歌の上手い人を見ると正直…
嫉妬します。笑
心の声をそのまま文字起こしすると、
「おお、ギターうめーなおい。腹たつわぁ。なんでそんなことできんだ?」
「歌うま!うま過ぎてちょっとムカつくわぁ。ちくしょう」
どう?最低でしょ?w
でも、悔しさからの嫉妬なので向上心がある証だと思ってます。
僕の嫉妬はさておき。
ステージを観ているお客さんにとって、「ひけらかす」ような凄さ(巧さ)は全然伝わらないって感じます。
凄いことが、決して凄いというわけじゃない。
ギター演奏も、上手い人ってたくさんいます。
タッピングやボディヒッティングなどを駆使したトリッキーな演奏や、速弾きのオンパレードでワチャワチャと音が駆け回る演奏。
歌だったら、上手い人特有の…なんというか…クセ?
どう言えばいいかわかりませんが、器用に喉をガナらせたり、ハーフファルセットみたいなトーンを駆使したり。
もっとわかりやすい説明ないかな?💦
あ、例えば女性ボーカルならMISIAっぽい歌い方する人とか?
男のボーカルだったら、ミスチルっぽい人や山崎まさよしっぽく歌う人かな?
誤解しないでくださいね。
MISIAもミスチルも山崎まさよし(敬称略)も、みなさん素晴らしいミュージシャンだと思ってます。
僕が言いたいのは、「っぽい人」が微妙っていうことです。
個人的に一番の屈辱は「〇〇っぽいよね」と、誰かに喩えられること。
僕は「長渕っぽいよね」という呪縛から抜け出したくて仕方なかった。
作詞作曲とか弾き語りの手本にしたのが長渕剛さんだから、しょうがないんですけど。
でも、オリジナル曲を「っぽい」と言われるのは悔しくて。
結果、長渕さんの歌は聴かなくなりました。
話を戻しますが、
お客さんが聴き入ってくれるかどうか、ライブをちゃんと観てくれるかどうかは。
「凄い」という武器ではすぐに打ちのめされるんです。
凄い演奏を期待してるわけじゃないと思います。
自分のパフォーマンスができるくらいの技量は、あって当たり前。
それ以上の巧さは、ライブにおいてはヘタすると自爆します。
どんな出演者が、本当の意味でライブを観てもらえてるのか。
「ん?」と感じる
あるレベルまでは、もちろん技術的なテクニックも必要でしょう。
弾き語りをするなら、ギターコードをちゃんと押さえながら、不快さはない程度に音程を外さずに歌えるとか。
いろんなライブハウスがありますからね。
マジかよ💦(悪い意味で)って思うくらい、全然演奏になってない人もたまにいます。
(緊張とかそういうレベルじゃなく…)
そういう人は、そもそもステージにのまれているので観ているこっちがツラいです💦
否定するわけじゃありませんが。
今日のテーマの「音楽観」で言えば、カラオケ(人の曲)でライブをするのも個人的には「う〜ん…」って感じです。
そういう企画ならまだしも、個人のライブでレパートリーがカラオケって。
人のカラオケを、お金出して聞きに来てるようなものであって。。。
僕が思うライブは、作詞作曲したオリジナル曲で勝負してるというのが前提で。
「ん?」って感じる何かがある出演者は、ライブハウスのステージで輝きます。
たどたどしいギターでも、自分の言葉が力強く発せられてるステージには不思議な説得力があります。
「これが私の音楽です!」
そう言わんばかりの、音楽と共に生きているであろう芯を感じるというか。
「ヘタウマ」というのは本当は高いレベルで使う表現かもしれませんが、
アマチュアでも「なんか調子っぱずれなんだけど、良い!」っていう魅力を醸し出す人が時々いるんです。
そういう人には必ず「自分の世界観」を強く感じる。
ライブをするくらいですから、どんな出演者にも個性があります。
そんな中でも「ん?」っていうのを持っているかどうかってなると、限られてくるのかもしれません。
人気が出たり、プロになっていくような人は、さらに限られて。。。
恐ろしい世界やで。。。
テクニックが凄いのは努力の証でもあるので、素晴らしいこと。
しかし、アーティストとして魅力的かどうかは別の話。
僕も、相変わらず音楽制作をしています。
ライブはしたい気もしますが、集客ができないですからねぇ💧
ライブしてほしいと望まれるようなKazumichiワークスになれたら、いつかまたライブしたいです。
クリエイター的な音楽製作者として。
「ん?」っと思ってもらえるようなフリーランス・シンガーソングライターを目指します。
最後に、謝っておきましょう。
偉そうにすいません!
偉そうにすいません!
ほんと、ライブでも集客0なんてしょっちゅうだったのにすいません! w
でも自分の「音楽観」は語りたいので、また偉そうに語らせてもらいますね。