ロックスターじゃない。ブルースマンだから。

自分の人生と自分の音楽

よく見るYouTubeチャンネルでの企画。

街で偶然であった若い女性が、とんとん拍子でモデルとして仕事が決まっていた動画がありました。

元々芸能関係のお仕事をしていた女性のようですが、無職状態だったようです。

確かに、モデルをやっていただけあって綺麗な女性。。。

僕は思いました。

 

ああ、やっぱり神様も「えこひいき」するよなぁ〜って。

 

世の中には、モデルになりたくて必死になって努力してる人が山ほどいる。

役者志望、芸人志望、もちろんミュージシャン志望も然り。

でも、ほとんどの夢は遠く遠く。

歩く道さえ見つからない、行き先も見えない人生を送る人が多いんじゃないでしょうか。

 

かたや、友達と食事に行こうとしていた女性が、有名YouTuberに声をかけられて。

すぐさま気に入られ、あっという間に活躍のスタートラインに。

嫉妬でしかありませんが、「何だよそれ…」って正直思いました。

 

自分自身が、音楽の世界で活躍できる人間になりたかったから。

心の底で「悔しさ」みたいなものが反応してるんです。

 

こういうシンデレラストーリーを見ると、つくづく自分の人生なんて「しょーもな!」って思いますね。

安い時給のアルバイトで食いつなぎながら、「月収100万を目指す!」なんつってフリーでの活動をしながら夢見てるんですから。

 

僕はギターを抱えても、決してロックスターにはなれない。。。

金持ちにも、女にモテることもない。。。

 

だけど音楽は優しいんです。

苦い人生にシブさを与えてくれる。

そう、ブルースというジャンルがある!

 

ロックスターにはなれないけど、名もなきブルースマンとして。

それなら自分も音楽を続けたっていいんじゃないか?って思えるんです。



ブルースマンだから

ブルースの優しさがわかる人だったら、いい友達になれるかもしれない。

でも残念ながら、波長の合う人間にはもう長らく出会っていない。。。

だけど不思議なことに。

ブルースに取りつかれると孤独がおもしろかったりするんです。

どんな人生でも肯定できる気がする。

それがブルースの優しさかもしれません。

 

原石となれるような逸材じゃない。

運命の出会いで道が開けるような人生じゃなさそうだ。

野垂れ死しないように、どうにかこうにか食いつないできた。

そして音楽を結局続けている自分がいる。

 

新しいバイトは精神科病院。

今日も床掃除をしていると、患者さんが話しかけてくる。

「ねえ先生、ちょっとカギを外してもらえる?」

鍵なんてものはなく、患者さんの中にある世界の話を繰り返しているようです。

 

僕は困惑しながら応える。

「鍵の開け方は知らないんですよぉ〜」

 

「じゃあ違う先生に聞いてみるわ」と、看護師さんに声をかけていました。

「鍵外せなきゃ、帰れないよ〜」

「タクシー呼んでもらえる?」

看護師さんが「タクシーはここまで来れないし、今日は帰れないんですよ」って声をかけている。。。

 

いろんな患者さんがいて、いろんな特徴がある。

不謹慎な感想だったら申し訳ないですが、「その人の世界で止まっている」と感じます。

「同じセリフ」をずっと繰り返してる人は、その言葉に何を抱えていたんだろう?

その世界の登場人物である僕に話しかけ、困った顔をされるのはやはり悲しいんだろうか?

 

偏見とかそういうことじゃないし、精神科に入院されている患者さんとして、素直に見ている。

アルバイトを始める前は、正直言って不安でした。

いろんな患者さんがいる環境で働けるだろうか?って。

でもそれは、未熟な恐怖心でした。

 

何というか、生きてきた人達の理性を超えた人間味を間近で見るとき。

「自分の今」がどれだけ幸せか。

ありがたさと、言葉にならないブルースを感じるんです。

 

その「言葉にならない感情」を言葉として表現し、歌にする。

それが、今自分が辿り着いてるブルースマン的なソングライティングの種のような気がしています。

 

僕のブルースはカッコ良くない。

昔から自分の思うブルースは「葛藤」だと言っています。

もっとお金の稼げるバイトもありました。

でも、全然やる気がしなかった。

社会のサビ臭さばかりが気になって。

 

結局今のバイトを選んだのも、僕がブルースマンだからかもしれません。

社会の底辺?そんなことはない。

事実、僕自身、悪い気はしていないんです。

 

導かれた人生で音楽を作り。

自分のやり方で歌を公開する。

ミュージシャンじゃなくたって、音楽はできる。

 

ボブ・ディランが言ってた気がする。

 

詩を書くからって詩人なわけじゃない。

ガソリンスタンドで働く人の中にだって本物の詩人はいるよ。

〜ボブ・ディラン〜

 

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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