ギターに憧れて誰を見るか

憧れは誰ですか?
今日はギターに関するお話でも。
特にギターを始めたばかりの方、憧れのギタリストやミュージシャンはいますか?
別に誰でもいいんですよ。
通なミュージシャンを好きじゃなきゃ恥ずかしいとか、そんなのどうでもいいんです。
自分が素直に憧れるミュージシャン。
そんなひとがいるかいないかで、ギターに関するあらゆる上達が変わってくると思います。
大いに影響されるのが、上達の近道!
…だと、個人的には思っています。
その理由の一つは、何というか「キッカケになる」んです。
好きなミュージシャンが使ってるギターって気になりませんか?
→ギターのブランドを調べるきっかけになる。
弦は何を使ってるんだろう?
→弦について知るキッカケになる。
憧れの人は誰に影響を受けたんだろう?
→ギターを弾くミュージシャンを知るキッカケになる。
ギターの弾き方を真似したくなる。
→プレイスタイルやテクニックを学ぶキッカケになる。
こんな感じで。
「その人の感性に近づきたい!」と思うほどに、ギターについてどんどんわかることが増えていくんです。
好きなミュージシャンを見るだけで
ギターを始めたばかりの頃。
「何を練習すればいいの?」ってなりますよね。
弾き語りをしたいのか、インストをやりたいのか、バンドでギターを弾くのかなど、プレイスタイルによって取り組むアプローチは違うと思います。
僕が初めてギターに触れたのは、11歳頃。
当時「たま」という風変わりなバンドが、「さよなら人類」という曲のヒットと共に大ブレイクしていました。
友達と「たま」の真似事をしたくて、うちの車庫に眠っていたアコギを引っ張り出してもらったことが始まりです。
チューニングもコードも何も知りません。
どうしたか?
たまのバンドスコアを見ながら、夢中でギターを触っていました。
弾けない部分が多い。
だけど、弾ける部分もある。
完コピは全然できないけど、一曲「何となく」演奏できるようになろう!
そんな感じで、嫌にならない程度に練習をしていました。
そして、友達の家でダブルラジカセを使って一発録音。
カセットテープにね。
それを聴き直して爆笑する 笑
…そんなバンド遊びでした。
つまり、小学生で何もわからなくても、マネることがすでに練習になってました。
そのうち少しずつ、指が動くようになり、コードを覚え、コードチェンジも早くなっていく。
FやBなど、セーハと呼ばれるコード(指を全部使って抑える、初心者が躓く抑え方)がならなくても気にしない。
時は経ち。
上京して数年後。
僕は、シンガーソングライターになりたいと思いました。
小学生以来のアコギ。
当時の憧れは「長渕剛」でした。
作詞作曲をして自分の歌を自分の演奏で歌う「弾き語り」スタイルに憧れたわけです。
小学生の頃に夢中になっていたおかげで、何となく簡単なコードは弾けました。
それでも「弾きながら歌う」のは、最初は難しかった気がします。
どうしたか?
やっぱり、ひたすら長渕さんの歌をコピーしてましたよ。
「弾き語り全集」で好きな歌をとにかく練習。
ミスチルとかゆずとか、山崎まさよしとか、スガシカオとか、スピッツとか、その辺に憧れてもおかしくない世代。
なんですけど、僕は長渕さんでしたね。
ギターコードもいい意味でシンプルなんです。
だからこそ、弾きながら歌うことに慣れやすかった。
おしゃれなコードや、押さえるのが難しいコードは、もっと弾けるようになってからじゃないと無理!ってね w
長渕さんのギターが気になった。
弦が気になった。
ルーツが気になった。
…そうすると、インタビュー記事やビデオ、TV番組なんかで長渕さんが語ってることが勉強になるわけです。
「へぇ!タカミネっていうブランドなんだ」
「ヘビーゲージって太さがあるのか」
「ニール・ヤング?ボブ・ディラン?」
「ブルース・スプリングスティーンってかっこいいな!」
ギターやミュージシャンについて、いろんな知識が増えてゆく。
好きなミュージシャンに夢中になるだけで。
それがもう練習や学びになるんです。
ギターを始めたばかりで、何をしたらいいか迷ってる方。
深く考えず、好きなミュージシャンのコピーから初めてみては?
音が鳴らなくても、うまくコードチェンジできなくても、気にせずにひたすら反復。
そのうち手が覚えていきますし、ギターと歌の調和を少しずつ掴んでいくと思います。
何より大切なのは、とにかく憧れて夢中になること。
そのワクワクや「弾きたくてウズウズする!」ことが一番必要だと思います!