ギターアンプのマイク録り。ノイズが気になる
久しぶりにアンプのマイク録り
フェンダー フロントマン10G という、小型ギターアンプ。
¥10,000もしない安いアンプですが、けっこう良い音だと感じるんです。
クリーンに限りますけどね。
考え方によっては、
クリーンの出音さえ良いと思えるなら、あとはエフェクターで音を弄ればOKじゃないか?
もちろんもっとちゃんとしたアンプが欲しいですけど、部屋で使いにくいんですよね。
音がデカすぎ。
ちょっと話がそれますが、そもそも住居構造としてもっと基本的に防音性能を高めて欲しいですよね。
完全防音は難しい(コスト的にも)としても、集合住宅の壁はコンクリートの二重構造が標準とか、二重サッシが標準とか。
ドラムは厳しくても、ギターアンプのメモリ3くらいは何も問題ないくらいの。
それだけで、ちょっとは世の中平和になる気がする 笑。
隣人の騒音に悩むことなく、逆に友達と夜に楽しく過ごせるでしょう。
ラブホテルに行くこともなく、少子化の歯止めに貢献?
話を戻します。
安いアンプとはいえ、ちょっとマイク録りしてみようと思ったほど良い感じの音。
日頃の音楽制作では、プラグインのアンプシミュレーターを使うことが多い。
便利だし、音量気にしなくていいし、重宝してます。
しかし、こだわりだすと、リアルな空気感だったり、アコギや歌との調和だったり、
「本物のアンプをマイクで録りたい」
と思う理由が出てくるんです。
昔から「アンプをマイク録りしたい派」なんですが、住宅事情的に厳しい。
かといって、宅録のためにスタジオ行くほどマメでもないし、お金もない💧
防音室を自作した時は、ギターアンプを鳴らしてエレキパートを録っていました。
カホン、時にはスネアドラムまで、マイク録りしてましたね。
(さすがに打楽器系はうるさすぎた)
この時、「やっぱり生音をマイクで収録するとリアリティーが全然違うよなぁ…」って感じました。
音質の良し悪しというよりは、自分の音楽制作環境での一体感のようなものが自然で。
アコギのマイク録りとアンプシミュレーターのエレキサウンド、ん〜…なんか合ってない。。。
それは、その場の空気感だったり、音の反響だったり、ちょっとしたノイズもある意味リアリティ要素だったり。
そういう「音を取り巻く色んな要素が噛み合う」のが、全てをマイク録りしたい理由でした。
この「Cloudy Song」というオリジナル曲では、久しぶりにギターアンプをマイク録りしました。
(リズム=プラグイン、リード=マイク録り)
プラグインのアンプシミュレーターも使っています。
シミューレーターも使いやすいですから、今後も使いますけどね。
クリーンサウンドを引き立てたいときは、アンプのマイク録りはリアリティーがあって好きです。
良い感じ!
でもちょっと気になるのが、ハムノイズ。
ブーン…
コンデンサーマイク、ダイナミックマイク両方試してみて、結局コンデンサーマイクで拾うことに。
「ブーン」というハムノイズがなければ、ダイナミックマイクをビタッとつけて近い音像で録りたいところですが。
このノイズは、アンプの電源を入れただけで発生します。
(※大きなノイズなわけではありません。録音の際に気になるというお話です)
無接続・無音状態で鳴ってるんだから、もうしょうがないです。
対策でなんとかなるものなのか?
それこそ、アースだったり、ディストリビューターだったり。
詳しくないですが、ノイズにも様々な要因があるんですよね。
ハムノイズは、周辺の電子機器の影響が大きいとかじっちゃんが言ってた、ネットで解説がありました。
僕の環境だと、近くにはプリンターくらい。
しかもコンセント繋がってない。
蛍光灯関係も影響があるとのことですが、昼間に音出すので電気はついていない。
なんとなくですけど、このアンプそのものの品質のような気がします。。。
普通にギターを弾いてるぶんには、全く気にならないハムノイズですからね。
それを完全に取り除くのは、そもそもコンセントから工事しなきゃダメかもってレベル?
ある程度の大きな音でアンプを使えればこんな気を使わずに済む。
ハムノイズを拾うほどマイク入力上げる必要ないですからね💧
小音量で鳴らす「部屋でのギターアンプマイク録り」特有の問題ポイントかもしれません。
審査にひっかかる
個人的には、実はそんなに気にしていないんです。
(え?どっちやねんw)
いやほんと、「自然なノイズくらいならギターアンプを鳴らしてるんだからそういうもんだよね」的な。
なぜ気にするのかっていうと、BGM制作において音源審査に落ちる可能性が高いからなんです。
Audiostockでは、申請した楽曲全て審査があります。
それ自体は、「ちゃんとした音源を取り扱う」ということなので何も文句はありません。
(たまに審査落ちすると、ちょっと凹みますが。。。)
「曲のレベルがダメダメなので、NGでーす」という場合は、シンプルに僕のアレンジやMIXがド下手だったんだなと諦めるしかない(これが凹むんだw)。
しかし、多くの場合は「ノイズ」による審査NG(「ノイズ処理して再提出してください」という結果)なんです。
かなり厳正に審査されるため、どのことを言ってるの?ってくらい僅かなノイズの場合もあります。
これはプチ不満でもあるんですが、プラグインでレコードの音ような演出を施した際、ノイズとして判断されました💧
「サー」というレコード独特の回転音や「プチッ」っというクラック音も、演出だったんですが。。。
これが曲の味なんですけどね💦と思いつつも、この辺がBGM制作と自分のオリジナルソングとの違いでもある。
BGMは「誰かに利用してもらうことを前提として」制作します。
なので、僕の好みとか、こだわりは、余計な場合もあるんです。
せっかくイメージに合う音楽なのに、「サーとかプチプチいうから使えない」そう思われる可能性がある。
となると、審査に落ちるのも納得せざるを得ない。。。
ギターのノイズもそうです。
個人的には味やリアルな要素と捉えても、使ってくれる方にとっては耳障りなノイズでしかないとしたら。
それは当然審査NGの可能性が高いです。
コンデンサーマイクでアコギを録音するのでさえ、たまにノイズNGになります。
アンプのマイク録りで、ほんの僅かなハムノイズを気にするのはこの審査対策です。
様子見ながらですが、アンプをマイク録りしてNGが多いようなら、プラグインを使った方が良い。
オリジナルソングではマイク録りするなど、柔軟に対応していくつもりです。
本当は音楽って
レコードの「サー」っというノイズって、ある意味音楽の一部なんですよね。
あれが心地良かったりするんですが、どうにもデジタルはそれを許さない。。。
不思議と、あのノイズありきの雰囲気が芸術的に思えたりする。
高級なオーディオセットでノイズレスなレコードを聴いたことが無いので、本当はレコード=ノイズがあるっていうのは違うと思うんですけどね。
ただ、僕のような庶民的な環境でレコードを聴いた人間にとっては、良くも悪くも「あのレコードの質感(ノイズ含む)」がグッとくるポイントだったり。
キース・リチャーズのレコード、音飛びとノイズ酷かったな 笑。
それさえ愉快な思い出なんです。
音楽制作においては、ノイズを気にするのはマナーのようなもので。
一般的にはノイズなんてない方がいい。
音源を全て電子機器やプラグイン音源で作れば、ノイズのない綺麗な音源ができるでしょう。
それは、僕が最も良いと思わない音楽です。
制作スタイルは人それぞれでいいと思いますが、音楽の好みとしての話。
あくまでもイメージですが、音楽作品には血を感じたい。(こわw)
人間味という意味です 笑。
電気しか流れていないサウンドは、正直、AIでも作れる気がして。
どんなに複雑難解な超絶フレーズを組み合わせた音楽でも、僕はボブ・ディランの弾き語りの方が100倍好きです。
キース・リチャーズにノイズの話をしたら、
「そんなこと気にするならギターなんて弾くんじゃねぇ」って言われそう 笑。
自分なりのノイズとの付き合い方で。