新曲「マイクロフォン」制作後記
やっぱり歌モノは気持ちがこもる
完成しました!
新曲「マイクロフォン」です。
歌モノは僕の真骨頂です。
…とか言ってみたいですね。
(芽が出なかったシンガーソングライター💦)
日頃はBGMをよく制作していますが、歌モノはまた違った感覚。
というか、もともとこっちの感覚で音楽制作しているので「いつもの感じ」です。
作詞をする工程があるので当たり前かもしれませんが、歌モノは気持ちがこもりますね。
BGMをテキトーに作っているわけではないんですが、ベクトルが違う感じです。
毎度のことながら、全てを一人でやります。
楽器演奏、編集、アートワーク。
二日間で完成させるのって、けっこう頑張ってると思いません? 笑
品質は、個人的にはベストを尽くしていますが、あとは聴いてくれる方の評価ですから。
制作後記として、ちょこっと裏話を。
新しいマイクの使用感
そもそも今回の曲は、「新しいコンデンサーマイクを買うための口実」ソング!
ずっとマイクが欲しかったんですが、それなりのマイクとなるといい値段しますし、ちゃんとしたキッカケが欲しかったんです。
音楽制作をしていて、しかも販売など「お金を稼げるようになる」レベルを目指している以上、出来る限り機材にもこだわります。
そりゃ揃えたいものをあげたらキリもお金もないですから、今の自分に見合った環境構築ですが。
すでにブログでもご紹介している新しいマイク「モハビオーディオ」。
今回の音源制作で、アコギと歌に使用。
サンプルや弾き語りで試したときに音の良さを感じていたので、実際の制作使用でどんな感じか楽しみでした。
アコギのトラックを録音したとき。
AKG P170も悪くないですが、ごめん、レベルが違う良さでした。
録音しただけの、なんの処理もしていないアコギの音がもう気持ちいい。
いろんなパートをMIXすると、調整が必要ですが、弾き語りとかアコギをドンとメインにしたアレンジならEQ処理はほとんどいらないのでは?(※個人的感想です)
それくらい、良い音に思えました。
ラージダイヤフラム(モハビ MA -201fet)とスモールダイヤフラム(AKG P170)の違いも当然あるはずですが、音の存在感と自然さがかなり違いました。
でもねぇ。
価格差でいえば10倍近く違いますからね💧
P170が逆に良いマイクだとも言えますね!
歌録りでは。
SM58をしばらく使っていたので、しばらくオンマイクで歌うことが多かったです。
久しぶりにコンデンサーマイクで録音。
25〜30cmほどの距離感で歌いました。
自然な感じと、少しハイが抑えられているようなスムースさ。
こもってるわけじゃないんですけどね。
声をしっかり出しても、ゲイン設定をちゃんとすれば歪むこともなくクリアなサウンドです。
今回の録音では、一点だけ気になりました。
Vo.録音していたとき、基本的には良い感じのゲイン設定で気持ちよく歌えていたんですが、あるひと文字の発声の時だけクリップしたんです。
「はじまりの音は はじめて買ったマイクロフォン」
「は」の発生の時だけ、クリップ(過大入力)したんです。
他は声を張っても平気だったんですけどね。
僕の喉の響きと、マイクの感度が高いポイントが重なっちゃってる感じでした。
ただ、これは僕の設定が下手なだけで、マイクは何も悪くない。
かけどり時のコンプの設定とマイクプリの設定でどうにでもなりますし、歌うときのマイキングの角度をちょっと変えれば済んだので。
柔らかさ?があるマイクなので、声が痛くなくて、歌っていて気持ちがいいし、声が綺麗になった感じさえしました。
新しいマイクの使用感、星五つです☆☆☆☆☆ !
こだわりのポイント
今回のアレンジは、あえてエレキギターを使いませんでした。
マイクで録音したアコギや、声を引き立てたかったからです。
あまりアコギを強調しすぎないように注意しながらも、ちゃんとアコギが聴こえるようにMIXしたつもりです。
先程も書きましたが、録音した段階で良い音でした。
トラック処理でEQやコンプ、そのほかプラグインを使用して整えたんですが、音が柔らかい&まとまってます。
自分のMIX処理でいつも感じているんですが、サウンドが硬いんです。
MIXの腕がないのもありますが、録音時の音の問題もあるのかもと今回の制作で感じました。
マイクプリを変えた時も変化がありましたし、新しいマイクでの録音でいっそう洗練された気が。
それが、MIXを進めた時に全体の柔らかさに繋がってると感じました。
しっかり高音もありつつ、派手にならないように、耳にうるさくないサウンドを意識。
今回の反省点
でも、もう少し柔らかい音でも良かったかな?
アコギのキラメキとVo.の抜けを考えて処理したんですが、若干Hiがきついかな?
そしてこれもいつもの課題、ボーカルの存在感&抜け。
ボーカルが聴こえないわけじゃないんですが、他のパートと重なりが多いかな。
どう処理すれば良いのか、毎回試行錯誤。
今回、ちょっとコツを掴んだかも。
正しいのか、的を得ているのかはわかりませんが、自分なりに改善できているかと。
独学なもんで。
偉そうにいうほどのもんでもありませんが、僕なりのMIX方法はもちろん企業秘密ってことで✨
歌モノは自分の魂を込めて
BGMと違って、歌モノは自分自信がモロに投影される気がします。
作詞にはどんなにフィクションであっても、細かなノンフィクションが混ざってたりしますし。
BGMも歌モノも、一生懸命作ってることに違いはないんですが、ボーカルを入れることは魂をこめる感覚でもあります。
背景だったものが、自分の心象風景になるような。
歌モノの魅力は、やっぱり最強の音である「人間の声」だと思います。
ボカロも悪くないですけど、人間の声は最高の素材。
僕の歌は、人間らしくありたい。